Twenties Dirtbag

イギリスの大学院で脳の勉強をしてきた25歳、今は広告業界で働きながら、ボルダリングジムを経営中! 基本的にどうでもいいはなし。

Il Principe



本は読みっぱなしというのは、実にもったいないと思う。
何かノートやら記憶媒体に読後感なるものを記録するすべきである。

さて、ということでラベルにも「Book Review」を作成し、書評を書いていこうと思う。

このような文書体になっている理由は、今回記す書評から起因されている。


多くの本をように連れ(まだ全然読んでないが)、リーダーシップの大事さと
教養の大事さを熱烈に痛感する。
求められるのは、リーダーシップかつ教養があるグローバル人間と私は考える。


スタンフォード大学の先生であるティナシーリグも言っていたことだが、

良いアイデアを作る過程は以下の通りである。

・Imagination
・Culture
・Attitude
・Resources
・Knowledge
Habitat

以上を組み合わせるイノベーションエンジンを鍛えることだと。


ここでいう知識を教養は「Knowledge」である。

ここでは、簡潔に述べるが、

Resourcesを活かすのがKnowledge であり、それをImaginationと結ぶことでInnovationの欠片になる。
さらに、これを活かすのが
Culture,Attitude,Habitatである。


多くの人がリーダーシップを大事というように、
教養としてのリーダー性を古典から学ぶ必要があると考えた。


そして、出てきたのが有名なマキアヴェリの「君主論」である。


中世イタリアで上に立つ者の資質を根底から再考した、普遍的論考である。

本書では、様々な君主の例が挙げられ、理想的な君主像はどのようなものかが考察されている。
絶対的に必要とされているのは、武力だと考えさせられる。
また、反対勢力は徹底的に潰し、国の維持には君主自身の移動が必要なこと。
などとマキアヴェリノ考えが順序よく述べられていた。

様々な場面の君主たるものの主体性が記されている。
恐れられる君主か、愛される君主か。などの哲学的な部分の多くあり、
生きる中で、参考になる部分があるかもしれない。

自分がサークルの代表だった時と比較すると、
しなければならないことが多々あったと思う。

まず一つが、信念の統一である。

こいった、プランがあるからこうして欲しい。
というのではない。

人というのは信じる力に集まってくるものだと思う。

俺はこう信じている。だからやる。

そういった信念をリーダーが持つことで、それに同意した人はついてくる。
さらにそういった考えについてきたものは
リーダーのためにやろう。という考え方はしない。

その信念に同意した仲間は、

「自分のためにやろう」という気になってくれるのだ。

これは、とても大きな違いで、生産性の面でも違いが出ることは明らかである。


この良い例が、公民権運動のリーダーとなったキング牧師だ。



彼は、アメリカを変えられると信じていた。
その信念に同意した人が、ワシントンに集まったのだ。

集まった人は、キング牧師のために集まっただろうか。
そんなわけはない。

キング牧師の考えに同意し、自分のために、アメリカのために、遠いところからワシントンDCに集まったと考えられる。むしろそれが事実であろう。





君主論を読んで、多く考えさせられることがあった。
君主は善悪ではなく人間性をみて他人の行動を予測し、常に臨戦態勢であるべきと大胆に提言していた。

リーダーを目指す人や、ヨーロッパの歴史に興味がある人、教養を身につけたい人などには
是非、おすすめしたい。